はじめに
目的
この文書は、離職票(正式名称:「雇用保険被保険者離職証明書」)に出てくる「続紙」と「右側」という用語の意味と使い方をやさしく説明することを目的とします。初めて見る方でも分かるよう、具体例を交えて丁寧に解説します。
対象読者
離職票を受け取った方、人事・総務担当者、手続きで困っている方を想定しています。専門知識は不要です。
本書の構成
第2章で「続紙」の役割と使い方を、第3章で「右側」の意味を、第4章で右側欄にどのように記入するか具体的に説明します。
「続紙」と「右側」の簡単な説明
続紙は、賃金支払状況欄などが1枚で足りないときに添付する追加用紙です。例えば賃金の内訳が多い場合に使います。右側は見開きの用紙で、離職理由やその詳しい説明を書く欄を指します。両者を正しく使うことで、手続きがスムーズになります。
「続紙」とは
概要
離職証明書の賃金支払状況欄が1枚では書ききれないときに使う追加の用紙です。同じ様式の用紙をもう一枚用意し、右上や表題の右側余白に「続紙」と明確に書いて使います。これにより賃金記録を途切れなく続けられます。
使う場面
賃金の支払期間が長く、月ごとの記載欄が足りなくなった場合に用います。事業所での賃金集計が原本の欄を超えるときに、続紙を作成します。
記入の手順(具体例)
- 同じ様式の用紙を用意する。
- 右上または表題右側に「続紙」と記載する。
- 被保険者番号、事業所番号、氏名などの基本情報を原本と同様に再記入する。
- 賃金支払状況の続きを記入する。期間や支払額を省略せずに記載してください。
- 原本と続紙がつながっていることが分かるように、ページ番号や日付を記入すると整理しやすくなります。
省略できる項目と注意点
続紙では事業所名、住所、離職理由など一部は省略可能ですが、賃金の明細や期間など審査に必要な欄は必ず記入してください。続紙の記載漏れや情報の不一致は手続きの遅れにつながりますので、原本と続紙の内容が一致しているか最終確認してください。
「右側」の意味
見開きの離職証明書では、左側に賃金などの数値情報、右側に離職理由や事業主記入欄が配置されます。日常的に「右側」と言う場合、多くは離職理由欄を指します。雇用主が該当する理由にチェックを入れ、本人が異議の有無を記入して署名する部分です。
具体的には次の点を確認してください。
- 事業主のチェック:離職原因の項目に会社が正しくチェックを入れているか確認します。
- 本人の記入:異議の有無を明確にし、異議がある場合は簡潔に理由を書いて署名・押印します。
- 日付の記入:記入日があるかどうかを確認します。
「続紙 右側」と表現されるときは、主に賃金欄の続きのために左側に続紙を使う一方で、右側の離職理由欄は通常1枚で足りるという意味合いになります。続紙を使う場合は表題右上に「続紙」と明記し、理由欄が不足する場合は別紙に詳細を記載してその旨を右側に明示してください。
記載に不明点があると失業給付の手続きに影響することがあるため、事業主と本人の双方で内容を必ず確認してください。
具体的な右側欄の記入内容について
以下では、手元の離職票で右側にある特定の欄の意味や、一般的にどう記入するかを分かりやすく説明します。該当する欄名を教えていただければ、さらに具体的に例を示します。
右側欄の確認方法
まず欄名をそのまま確認してください。多くは「退職日」「離職理由」「賃金の支払状況」「被保険者番号」「事業所整理番号」などです。欄名が分かれば説明がスムーズになります。
よくある欄と記入例(代表的なもの)
- 退職日:会社が記載することが多いですが、自分で書く場合は西暦または和暦で正確な日付を記入します(例:2025年3月31日)。
- 離職理由:単語で簡潔に(例:「自己都合退職」「会社都合退職」「契約満了」)。詳細は備考欄へ。
- 賃金の支払状況:直近の給与が支払われたか、未払いがあるかを記載します(例:「最終給与支払済」)。
- 被保険者番号・事業所整理番号:雇用保険に関する番号はそのまま転記します。誤記を避けてください。
- 備考欄:退職の事情や特記事項を短く書きます(例:「解雇通知あり」「育児休業取得中」)。
記入時の注意点
- 不明な点は空欄にせず、会社の総務やハローワークに確認してください。影響が出る項目は特に注意します。
- 日付や番号は原本を確認して正確に転記します。誤りがあると手続きに時間がかかります。
ご希望の欄名を教えてください。具体的な例や文面を作ってお伝えします。


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