はじめに
この記事の目的
本記事は退職願を提出するときの封筒選びやマナーを分かりやすく解説します。特に「郵便番号枠つきの封筒を使って良いか」といった、迷いやすい点に焦点を当てます。手渡しと郵送それぞれの適切な封筒や書き方、マナー違反にならない注意点を具体例で説明します。
読者の想定
退職を検討している方や、退職願を初めて提出する方、書類の受け渡し方に不安がある方を想定しています。会社の慣習に不安がある場合でも、すぐに使える実践的なアドバイスをお伝えします。
本記事の構成(予告)
第2章:退職願の封筒選びにおける基本マナー
第3章:郵便番号枠あり封筒は使っていいのか?
第4章:郵送の場合の封筒選びと書き方
第5章:封筒の書き方・入れ方のポイント
第6章:まとめ:郵便番号枠なし封筒を用意しよう
第7章:参考:よくある質問
各章で具体的な例や写真の説明(言葉での説明)を交えて、安心して準備できるよう丁寧に案内します。どうぞ読み進めてください。
退職願の封筒選びにおける基本マナー
封筒は第一印象です
退職願や退職届は公式かつ個人的な文書です。封筒選びは相手への礼儀になりますので、清潔感と慎重さを意識してください。
色・柄・素材
白色の無地封筒を選びます。派手な柄やロゴ入りは避け、光沢の強いものも印象が良くありません。中身が透けないよう厚手の紙、あるいは二重封筒を用意すると安心です。窓付き封筒は避けてください。
郵便番号枠の有無
基本は郵便番号枠なしの封筒が望ましいです。枠のある一般的な郵便用封筒はカジュアルな印象を与えます。公的で正式な文書として扱うため、枠なしを選びましょう。
サイズの目安
用紙サイズに合わせて選びます。退職願がB5なら長形4号、A4なら長形3号が一般的です。用紙を折らずに入れられる大きさか、最低限きれいに三つ折りできるサイズを確認してください。
その他のポイント
封をする際は封かんがきちんとできるものを使い、封印テープなどで過度に装飾しないでください。表書きは次章で詳しく説明しますが、封筒自体はシンプルで落ち着いたものを選ぶと良いです。
郵便番号枠あり封筒は使っていいのか?
結論
退職願を手渡しする際は、郵便番号枠のない封筒を使うのが無難です。郵便番号枠ありの封筒は郵送を連想させるため、手渡しの場面ではビジネスマナー上ふさわしくないと受け取られることがあります。
理由:印象の違い
郵便番号枠あり封筒は「郵送用」や「事務的な書類」を想起させます。退職願は個人的で正式な意思表示ですから、丁寧さや誠意を示すために白無地の封筒(枠なし)を使う方が好まれます。見た目でマナーを問われることを避けられます。
法的・実務的な影響
郵便番号枠あり封筒を使っても退職願そのものが無効になることはありません。内容が明確であれば効力に影響しません。ただし、上司や人事に「マナーがなっていない」と思われるリスクがあります。
場面別の対処法
- 手渡し:郵便番号枠なしの白無地封筒を用意し、「退職願」と表書きして渡します。封をするかは会社の慣習に従ってください。
- やむを得ず枠あり封筒しかない場合:封筒の表をきれいに整え、手渡し時に一言添えて丁寧に渡すと印象が和らぎます。
簡単な注意点
- サイズはA4を三つ折りにして入る長形3号が一般的です。
- 市販の無地封筒は文房具店やネットで手に入ります。安心して準備してください。
郵送の場合の封筒選びと書き方
概要
やむを得ず郵送で退職願を送る場合は、まず内側に退職願を入れる無地の封筒(郵便番号枠なし)を用意します。それを一回り大きい外封筒(郵便番号枠あり)に入れて送るのが一般的です。内外でマナーを分けることで、書類の見た目と配送上の扱いを両立できます。
封筒の選び方
- 内封筒:無地で郵便番号枠のないもの。折り目を少なくし、書類がきちんと収まるサイズを選びます。
- 外封筒:郵便番号枠ありで、宛名や住所が書きやすい大きさにします。白や薄いグレーなど落ち着いた色が無難です。
宛名・差出人の書き方
- 会社の住所・郵便番号は正確に記入します。部署名や上司・人事担当者の氏名を省略せずに書いてください。
- 差出人は封筒の裏または左上に明記します。住所と氏名をわかりやすく書き、連絡先電話番号も入れると安心です。
「親展」と添え状
- 宛名の下に赤字で「親展」と記載すると、宛先本人に確実に渡るよう配慮を示せます。赤インクが手元にない場合は黒で太字にしても差し支えありません。
- 添え状(簡単な送付状)を同封すると丁寧です。退職願を同封した旨と到着日、連絡先を簡潔に書きます。
送付時の注意点
- 郵送方法は配達記録が残る方法(簡易書留や特定記録など)を検討してください。重要書類なので受領確認があると安心です。
- 封をしたらのりや封緘シールでしっかり閉じ、封筒表面に濡れや汚れがないか確認してから投函してください。
封筒の書き方・入れ方のポイント
封筒の表面の書き方
封筒の中央上部に大きく「退職願」または「退職届」と記載します。読みやすい太さで黒色のインクを使い、文字は丁寧に書きましょう。宛先(会社名・部署・役職・担当者名)は表の中央からやや下に書きます。
裏面の書き方
裏面の左下に自分の所属部署と氏名を記入します。印鑑(押印)が会社の慣習であれば忘れずに押してください。裏面に小さく連絡先を入れると安心です。
筆記具と修正について
黒のボールペンや万年筆を使って、濃くはっきり書きます。修正テープや修正液は避け、誤字があれば書き直してください。省略や二重線での訂正は好まれません。
封入と封の仕方
退職願・退職届は折り目をきれいにつけて封筒に入れます。封入時は文字面が封筒の表側(開封して最初に目に入る側)に来るようにしておくと丁寧です。手渡しのときは封をしなくても差し支えありませんが、郵送する場合は封をしてから封の中心に「〆」または封緘印を記します。封はのり付けかテープでしっかり閉じ、ホチキス留めは避けます。
実践チェックリスト
- 表面に「退職願/退職届」を明記
- 裏の左下に所属と氏名を記載
- 黒いボールペンか万年筆で書く
- 修正テープは使わず、誤りは書き直す
- 郵送は封をして「〆」をつける
これらを守れば、見た目も中身も礼儀正しい封筒になります。丁寧に準備して、誠意を伝えましょう。
まとめ:郵便番号枠なし封筒を用意しよう
退職願を入れる封筒は、白色・無地・郵便番号枠なしが最も無難で好印象です。見た目が落ち着き、きちんとした印象を与えます。
どんな封筒を選ぶか
- 色:白または薄いクリーム色
- 素材:厚すぎない普通紙(薄すぎると透けやすい)
- サイズ:長形3号(A4三つ折りが入る)を一般的に使います
郵便番号枠の扱い
- 手渡しで提出する場合:枠なしを使ってください。枠ありは事務的で礼を欠く印象になりがちです。
- 郵送する場合:書類を入れた内封筒は枠なし、外から送る封筒(宛名を書く封筒)に郵便番号枠ありを使うと適切です。
用意のコツ
- 文具店やネットで「無地・枠なし」を選ぶ
- 余裕を持って予備を数枚用意する
退職は大切な節目です。封筒は小さなことですが、相手に丁寧さを伝える大切な要素です。準備して落ち着いて提出しましょう。
参考:よくある質問
以下は退職願の封筒に関するよくある質問と簡潔な回答です。初めての方でも分かりやすくまとめました。
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Q1: 郵便番号枠なし封筒はどこで買えますか?
A1: コンビニ、文具店、通販で買えます。小さな店舗だと取り扱いがない場合があるので、店員に尋ねるか事前に在庫を確認すると安心です。 -
Q2: 間違って枠あり封筒を使ってしまったら?
A2: すぐに枠なし封筒を用意できれば差し替えるのが望ましいです。ただしどうしても用意できない場合は、枠ありでも受理されることが多いです。念のため担当者に一言伝えると丁寧です。 -
Q3: 郵送で出す場合の注意は?
A3: 宛名は丁寧に書き、封筒の表に「退職願」や「退職届」と明記します。切手は料金不足にならないように確認してください。 -
Q4: 直接手渡しと郵送、どちらが良いですか?
A4: 直接手渡しは誠意を伝えやすいです。難しい場合は郵送で構いません。その際は配達記録が残る方法(簡易書留など)を選ぶと安心です。 -
Q5: 会社が受理しない場合は?
A5: 受理の理由を確認し、必要なら書式を整え直して再提出します。労務や労働基準監督署に相談する選択肢もあります。
ご不明点があれば、具体的な状況(店舗名や提出方法など)を教えてください。さらに詳しくお答えします。


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