離職票に何が書いてあるか詳しく解説する理由とは

目次

はじめに

目的

本ドキュメントは、離職票に記載された各項目の意味と活用方法をわかりやすく説明することを目的とします。離職票を受け取った方が、失業給付の申請や転職時の確認を自信を持って行えるようにします。

対象読者

離職票を受け取った方、事業主、人事・総務担当者、転職支援に関わる方を想定しています。専門用語は最小限にし、具体例を交えて丁寧に解説します。

本書の構成と使い方

全7章で構成します。第2章で基本事項を説明し、第3章・第4章で離職票-1・離職票-2の具体的な記載内容を詳述します。第5章では離職者本人が記入する欄の詳細、第6章では発行手続きと期限、第7章では離職票の重要性と活用法を扱います。章ごとに見出しと具体例を載せ、必要な箇所を参照して読み進められます。

注意事項

離職票は公的手続きに用いる重要な書類です。記載内容に不明点があれば、まず事業主またはハローワークに確認してください。個人情報の取り扱いには十分ご注意ください。

離職票の基本情報

概要

離職票の正式名称は「雇用保険被保険者離職票」です。労働者が離職後に雇用保険の失業給付(求職者給付)を受ける際、ハローワークに提出する重要な書類です。退職理由や被保険者期間など、給付の可否や受給期間に関わる情報が記載されます。

発行する機関と手続き

離職票はハローワークが発行しますが、通常は会社が必要事項を作成してハローワークへ申請します。退職後、会社から交付されるのが一般的です。万一届かない場合は、まず会社に確認し、それでも解決しない場合は最寄りのハローワークへ相談してください。

離職票の種類

離職票には「離職票-1」と「離職票-2」の2種類があります。-1は雇用保険の手続きに関する事務用の情報が中心で、-2は本人がハローワークで手続きを行う際に使う書類です。両者で記載内容が異なるため、どちらも大切です。

主な用途と注意点

離職票は失業給付の申請のほか、就職活動や生活支援の手続きで必要になることがあります。受け取ったら、記載内容(退職日、退職理由、被保険者期間)を必ず確認してください。誤りがある場合は会社に訂正を依頼し、ハローワークにも相談しましょう。

離職票-1に記載されている内容

概要

離職票-1は「雇用保険の資格を喪失した」ことを知らせる書類です。離職者の基本情報や、失業手当の受給に必要な手続きのための欄がまとまっています。ハローワークで手続きを進める際、最初に確認する書類です。

主な記載項目と意味

  • 離職者の氏名・生年月日・住所:本人確認に使います。誤りがあれば早めに事業主に連絡してください。
  • 雇用保険被保険者番号:受給手続きで必須の番号です。控えておきます。
  • 離職日・資格喪失日:いつから被保険者でなくなったかを示します。給付開始時期に影響します。
  • 事業所の名称・所在地:前職の確認用です。
  • 振込先金融機関・口座番号欄:失業手当の振込先を記入します。口座名義は本人名と一致させ、通帳のコピーを添える場合があります。

チェックポイントと注意点

  • 氏名や番号に誤字がないか必ず確認してください。訂正が必要なら事業主に訂正依頼を出します。
  • 振込口座は本人が管理する口座を指定してください。給与振込用の口座でも問題ありません。
  • 書類はハローワークで提出します。紛失しないよう保管しておきます。

離職票-2に記載されている内容

主な役割

離職票-2は失業手当の審査で重要な書類です。退職理由や過去の賃金実績など、給付額や給付日数を決めるための具体的な情報が載ります。

離職理由

具体的な退職理由(定年・契約満了・自己都合・会社都合・解雇など)を記載します。例:契約期間満了、家庭の事情による退職、業績不振による解雇など。理由により給付の開始時期や制限が変わります。

賃金支払状況(退職前6か月)

退職前6か月の賃金総額や支払日数を月ごとに記載します。これを基に基本手当日額が算出されます。パートや日雇いの方もこの欄で確認します。

被保険者期間・日数

雇用保険の被保険者期間や被保険者であった日数が記載されます。受給資格の有無や給付日数に直結します。

事業所・退職日・事業主記名欄

事業所名、所在地、退職日、事業主の署名・押印欄があります。会社が記入する欄ですので、未記入や誤記があると手続きが遅れます。

マイナンバーと個人情報

平成28年以降、マイナンバーの記載が必須です。個人情報は厳重に扱われますが、提出先のハローワークで確認されます。

記載内容の確認と訂正方法

記載に誤りがあれば、まず会社に確認して訂正してもらいます。会社が応じない場合はハローワークに相談すると手続きの助言や確認を受けられます。

給付への影響

離職理由や賃金欄の内容は給付制限、給付日数、待期期間に影響します。提出前に内容をよく確認してください。

離職者本人が記入する欄の詳細

(はじめに)
離職票-2の右側には、退職者本人が記入する欄があります。ここでは会社が記載した離職理由に対して「異議の有無」を○で示し、必要に応じて具体的事情を書く場所です。

(記入の基本)
– 異議の有無は○で明確にしてください。誤解を避けるため、○をどちらか一方に入れます。
– 異議があるときは、いつ・どのように・なぜ会社と意見が違うのかを簡潔に書きます。日付や具体的な出来事を入れると伝わりやすいです。

(記載例)
– 自己都合で会社の記載に同意する場合:「会社の記載どおり自己都合退職に同意します。退職日は20XX年X月X日です。」
– 会社都合の記載に異議がある場合:「上司からの一方的な配置転換指示に応じられず退職しました。指示は20XX年X月に始まり、協議記録(メール)を添付します。」

(やむをえない事情の記載)
病気、介護、賃金未払、通勤困難、ハラスメントなどやむを得ない理由があるときは、事情を詳しく書き、証拠(診断書、やり取りの記録など)を添えてください。こうした記載や証拠提出により、給付制限の免除や給付日数の見直しにつながることがあります。

(実務上の注意)
– 事実を中心に、感情的な表現は避けてください。
– 添付資料はコピーを残し、提出日を記録しておきましょう。
– 不明点があれば、ハローワークで相談すると安心です。

離職票の発行手続きと期限

発行の流れ

企業は、離職者が出たら所轄のハローワークへ必要書類を提出して離職票の発行を依頼します。ハローワークが書類を確認し、離職票を作成して企業へ返送します。企業は受け取った離職票を離職者へ郵送または手渡しで渡します。例:会社が退職翌日に書類をまとめ、管轄のハローワークへ送る流れです。

提出期限

雇用保険関連の書類は原則、離職日の翌々日から10日以内に提出する必要があります。期限を守らないと離職者が給付を受けられるまで時間がかかる場合がありますので、早めに手続きを進めてください。

提出する主な書類

  • 雇用保険被保険者資格喪失届
  • 離職証明書(退職理由や最終出勤日を記載)
  • 給与や出勤状況が分かる書類(賃金台帳、出勤簿など)
  • 離職理由に関する補足資料(必要に応じて)

発行後の流れと注意点

ハローワークからの離職票は企業に返送されます。企業は速やかに離職者へ送付してください。届かない場合はハローワークや前職の総務に確認しましょう。勤務期間や給与に誤りがあれば、まず企業に訂正を依頼し、ハローワークに相談してください。誤りが放置されると失業給付の計算に影響します。

離職票の重要性と活用

1. 離職票が重要な理由

離職票は失業保険(雇用保険)の給付手続きを行うために必須の書類です。離職理由や離職前の賃金に基づき、支給額や受給期間が決まります。そのため記載内容によって受給資格や金額が変わることがあります。

2. 主な活用先

  • ハローワークでの失業給付申請
  • 求職活動の記録(受給条件の確認に使われます)
  • 国民年金の保険料免除や納付猶予の申請(収入確認資料として利用)

3. 受け取ったら必ず確認するポイント

  • マイナンバーや氏名などの個人情報
  • 離職理由の記載(自己都合/会社都合など)
  • 賃金の支払状況や離職日・最終勤務日
    誤りがあれば速やかに勤務先に訂正を依頼し、訂正版を受け取りましょう。

4. ハローワークへの提出と流れ

受け取った離職票を持ってハローワークで求職の申込みを行い、失業給付の申請を受け付けてもらいます。必要書類や受付の手順は各窓口で確認してください。

5. 保管と注意点

提出後もコピーを手元に保管してください。給付額や期間に疑問が生じた場合の証拠になります。記載ミスや受取の遅れは給付開始の遅延につながるため、受け取り後は早めに手続きを進めましょう。

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