はじめに
調査の目的
本調査は、検索キーワード「退職届 次の日から行かない」に関する情報を整理したものです。退職届の基本的な意味や退職願との違い、正しい書き方、提出の手順、封筒や郵送の扱い方、法的な制約まで、実務で役立つ点を中心にまとめます。
対象読者
- 退職を考えている方
- 退職届の書き方や手続きを確認したい方
- 人事担当者や相談を受ける立場の方
具体例を交えて分かりやすく解説しますので、初めて退職届を書く方でも読みやすくなっています。
本稿の使い方
各章は段階的に理解できる構成です。まず本章で全体の枠組みを把握し、次章以降で書き方や提出方法を順に確認してください。必要に応じて該当する章だけを参照しても問題ありません。
この後の章で、実際の記載例や提出時の注意点、郵送時の手順などを丁寧に説明します。安心して読み進めてください。
退職届の基本的な定義と役割
定義
退職届は、社員が会社に対して「退職することを確定して届け出る」文書です。口頭で伝えるだけでなく、書面で正式に通知することで記録を残します。一般的に手書きや会社指定の様式で作成します。
退職願との違い
退職願は「退職したい」という希望を伝える申請書です。退職届は「退職が確定した」ことを伝える報告書です。例えば上司と話して了承を得た後に退職届を提出します。
法的効力と注意点
退職届自体が即時に雇用契約を終わらせるわけではありませんが、提出日や退職日を明示することで会社側の手続きを促します。就業規則や労働契約に定められた退職通知期間(例:1ヶ月前)を守ることが大切です。
会社内での役割
退職届は人事が離職手続き、給与精算、雇用保険や年金の手続きに使います。書面があると書類保存や後日のトラブル防止に役立ちます。
具体例
提出日と退職日を明記し、氏名と印(または署名)を忘れずに記入します。例:提出日=2025年6月1日、退職日=2025年6月30日。
退職届の正しい書き方
構成要素
退職届には次の項目を入れます。日付、宛名、表題、本文(退職の意思と退職日)、氏名(署名と捺印)。順番と配置に注意します。
各項目の書き方
- 日付: 右上に記載します。提出日とすることが多いですが、指定があればその日付を記します。退職日とは別に書く点に注意してください。
- 宛名: 会社名と代表者名(例: 株式会社○○ 代表取締役 ○○ 様)と書きます。
- 表題: 中央に「退職届」と明記します。
- 本文: 「私儀」または「私事」を頭語として使い、その後に「一身上の都合により、○年○月○日をもって退職いたします。」と簡潔に書きます。退職理由は一般に「一身上の都合」とします。
- 退職日: 原則として民法上2週間後以降の日付を記載します。就業規則や会社の取り決めがある場合は、それに従います。
署名と捺印
署名欄は必ず自筆で署名します。判を押す場合は認印で構いません。封筒で提出する際は封緘の位置も確認してください。
書き方のポイント
手書きが基本です。字は丁寧に、誤字脱字のないようにします。冗長な理由説明は不要です。社内ルールに従い、上司や人事に事前に相談してから提出すると安心です。
文例(簡潔)
私事 このたび一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職いたします。令和○年○月○日(提出日) 氏名(自署) 印
文例(丁寧)
私儀 私事ではございますが、一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職いたしたく、本状を以て届出申し上げます。令和○年○月○日 氏名(自署) 印
退職届の提出手順とタイミング
1. 事前準備
退職の意思を固め、理由や退職希望日を自分の中で明確にします。引き継ぎに必要な資料や業務の洗い出しも行っておきます。退職日が決まっている場合は、有給や契約期間の確認も忘れずにします。
2. 直属の上司への伝え方とタイミング
通常は対面で伝えます。目安は約2カ月前ですが、業務量や職種で前後します。面談の場を事前にメールや口頭で依頼し、落ち着いた環境で話すと誤解が生じにくくなります。
3. 退職届の手渡し方法
退職届は上司に手渡しするのが一般的です。封筒に入れて渡し、受領印や控えをもらえるか確認します。急に渡すより、まず口頭で意思を伝えてから書面を提出すると丁寧です。
4. 人事や関係部署との手続き
上司報告後に人事と退職手続きを進めます。最終出社日、引き継ぎ内容、給与や有給の精算について確認してください。書類の提出期限や社内ルールに従います。
5. トラブル時の対応
上司が不在や対面が難しい場合は、まずメールで面談依頼を出し、それでも連絡が取れないときは人事に相談します。社内規定に沿って進めれば安心です。
退職届の封筒への入れ方と郵送方法
三つ折りの仕方
退職届はA4用紙を三つ折りにします。用紙の表面(封を開けたときに最初に目に入る面)が外側に来ないように、文字が内側に隠れるように折ってください。折り方は上から下へ三つに折る「二つ山折り」が一般的です。
封筒への入れ方
- 封筒は封筒サイズに合った白色の角形や長形を使います。\n2. 三つ折りにした退職届を封筒に入れ、宛先側(封筒のフラップがある側)を上にして差し込みます。文章の顔が上を向くように入れると丁寧です。
封筒の書き方(表面・裏面)
- 表面:中央部分に黒インクのボールペンや万年筆で大きく「退職届」と記載します。読みやすくはっきり書いてください。
- 裏面左下:所属部署名と氏名を記載します(例:営業部 山田花子)。封のり付けはしっかりのりで行います。
郵送時のマナー
- 宛名は上司の氏名と役職を明記します(例:株式会社○○ 営業部長 山田太郎 様)。
- 左下に赤色で「親展」と書きます。これで受取人だけが開封することを示します。
- 封はのりでしっかりと閉じます。ホッチキスは避けた方が無難です。
- 添え状(簡単な挨拶文と送付物の内訳)を同封すると丁寧です。添え状は退職届よりも上に入れておくと親切です。
以上の手順で、礼儀正しく退職届を封入・郵送できます。分からない点は部署の総務に確認してください。


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