退職日の連絡に使えるメールの基本と注意点まとめ

目次

はじめに

概要

本資料は、退職日を会社や上司に連絡する際のメールの書き方やマナーを分かりやすく解説します。基本の構成、宛先別の例文、退職届・退職願をメールで送る方法、送信時の注意点など、実務で使える情報をまとめています。

誰のための資料か

  • 退職を決め、メールで日程連絡や書類提出をする必要がある方
  • 上司や人事への丁寧な伝え方に不安がある方
  • 書き方の型を知り、誤解やトラブルを避けたい方

本資料の使い方

各章を順に読めば、退職連絡メールを自分で作成できるようになります。第2章で基本と文例の骨組みを学び、第3章で相手別の表現を確認してください。第4章は書類送付の手順、第五章は送信前に必ず確認すべき点を扱います。

執筆の方針

敬意と明瞭さを重視します。専門用語は最小限にし、具体例で補足します。実践的に使える文章を目指しています。

退職日メールの基本構成

退職日を伝えるメールは、読み手にとって分かりやすく、礼儀正しく伝えることが大切です。以下の五つの要素を順に盛り込むと安心です。

件名

件名で退職と分かるようにします。たとえば「退職のご報告(氏名)」や「退職のお知らせ — 山田太郎」のように短く明確にします。

報告の段落

冒頭で退職の事実を述べます。理由は「一身上の都合により」と簡潔に書くのが一般的です。例文:私事で恐縮ですが、一身上の都合により退職することになりました。

退職日の明記

退職日と最終出勤日を必ず書きます。両者が異なる場合は双方を明記します。例:退職日:2025年6月30日/最終出勤日:2025年6月25日。引継ぎや有給消化の予定がある場合は簡単に触れてください。

お礼の段落

具体的な感謝を短く伝えます。上司や同僚への支援、学びの機会に触れると印象が良くなります。例文:在職中は大変お世話になり、心より感謝しております。

結びの言葉

今後の連絡先を記載する場合はここで示します。最後は丁寧に締めます。例:取り急ぎご報告まで。今後ともよろしくお願いいたします。

以上の構成を守れば、相手に丁寧で分かりやすい退職通知になります。

宛先別のメール例文

1. 社内向け(部署全体・同僚向け)

件名:退職のご挨拶(○○部 ○○)

本文:
いつもお世話になっております。○○部の○○です。私事で恐縮ですが、○月○日をもって退職することになりました。在職中は皆様に支えていただき感謝しております。引き継ぎは□□さんに進めておりますが、不明点があればお知らせください。短い間でしたがありがとうございました。


2. 上司向け

件名:退職のご挨拶とお礼(○○)

本文:
○○部長
いつもご指導いただきありがとうございます。私事で恐縮ですが、○月○日をもって退職いたします。部長には日々のご指導のほか、△△プロジェクトで多くを学ばせていただきました。今後は引き継ぎを確実に行い、残務を完了いたします。これまでのご支援に心より感謝申し上げます。


3. 社外向け(取引先)

件名:退職のご挨拶(○○会社 ○○)

本文:
いつもお世話になっております。○○会社の○○と申します。私事で恐縮ですが、○月○日をもって退職いたします。これまでのご協力に深く感謝しております。今後の窓口は□□(連絡先)となりますので、お手数ですが引き続きよろしくお願い申し上げます。短いご挨拶で失礼いたします。

退職届・退職願をメールで送付する場合

送付方法の基本

退職届や退職願をメールで送るときは、メール本文に正式な文書の内容を明記し、必要項目を明確にします。会社の規定で書面提出が必要なら、PDF添付で併せて提出してください。

メール本文に必ず記載する項目

  • 提出日(例:2025年6月1日)
  • 希望退職日(最終出勤日)
  • 所属部署と氏名
  • 宛先(例:人事部長 山田太郎様)
  • 退職の意思表示(「退職を願い出ます」「退職届を提出します」等)
  • 受領確認の依頼(返信をお願いします)

具体例を本文にそのまま書くと、受領側での手続きがスムーズになります。

件名・宛先の書き方

件名は簡潔に「退職願(氏名)」「退職届提出の件(氏名)」とします。宛先は直属の上司と人事をCCに入れるのが一般的です。

添付と送付後の確認

正式書類はPDFで添付し、ファイル名に氏名と種類を入れてください(例:退職願_山田太郎.pdf)。送信後は上司や人事から受領の返信をもらい、コピーを保存します。

例文(退職願・退職届)

  • 退職願(メール本文)
    拝啓 平素よりお世話になっております。営業部の山田太郎です。私事で恐縮ですが、下記の通り退職を願い出ます。
    提出日:2025年6月1日
    希望退職日:2025年7月31日
    何卒ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。別添に退職願(PDF)を送付いたします。受領のご連絡をお願いいたします。

  • 退職届(メール本文)
    拝啓 お世話になっております。以下の通り退職届を提出いたします。
    提出日:2025年6月1日
    退職日:2025年7月31日
    別添の退職届(PDF)をご確認いただき、受領のご返信をお願いいたします。

メール送付時の注意点

概要

退職の報告は本来、上司に直接行うべきです。やむを得ずメールで伝える場合は、対面で報告できないことへの謝罪文を最初に入れるのがマナーです。体調不良や緊急時はその理由を明記し、理解を得やすくしてください。

本文の基本構成(簡潔に)

  • 冒頭で「直接ご報告できず申し訳ありません」と一言入れる
  • 退職日と簡単な理由(簡潔で差し支えない範囲)
  • これまでの感謝と引き継ぎの要点
  • 連絡先(必要なら)と今後の対応

件名・宛先・添付のポイント

  • 件名は「退職のご報告(氏名)」「退職届送付の件(氏名)」など分かりやすく
  • 上司を最優先に宛て、必要に応じて関係者をCC。多人数に一斉送信する際は配慮する
  • 退職届を添付する場合はPDFで、「退職届_山田太郎.pdf」など分かりやすいファイル名にする

送信タイミングとフォロー

  • 業務時間内の早めの時間帯に送ると配慮が伝わります
  • 送信後は電話や直接面談で確認を試みる。反応がない場合は再度連絡してください

文例(謝罪・緊急時)

  • 謝罪:「お忙しいところ失礼します。直接ご挨拶できず申し訳ありませんが、退職のご報告をメールで差し上げます。」
  • 緊急:「体調不良のため本日中に直接お話しできず、メールでのご連絡となりました。ご理解いただけますと幸いです。」

丁寧な表現と簡潔さを意識して、相手への配慮を第一にしてください。

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