はじめに
「退職したあとから、退職日を前の日付に変更することはできるの?」
「会社から『退職日を先月末に変更してほしい』と言われたけれど、そのまま同意して大丈夫?」と不安になっていませんか。
すでに退職届を提出して最終出勤日を迎えたあとや、退職後に離職票などの書類を確認している段階で退職日の変更を求められると、健康保険や年金、雇用保険に影響しないのか気になりますよね。
この記事では、退職日を遡って変更できるケース、退職後に変更する場合の確認点、会社から変更を求められたときの対応について解説します。
退職日を遡ることはできる?

退職日をすでに過ぎた日付に変更したい場合、本人だけ、または会社だけの判断で自由に決められるわけではありません。
ここでは、退職日を過去の日付にするための条件と、退職後に遡らせる場合の注意点を説明します。
退職日を過去の日付にするには本人と会社の合意が必要
退職日を過去の日付に変更する場合は、本人と会社の双方が変更後の日付に合意する必要があります。
本人の希望だけで退職日を遡らせたり、会社が本人の同意なく以前の日付へ変更したりすることはできません。
変更する日付を双方で確認し、合意したうえで手続きを進めます。
退職後に退職日を遡らせる場合は手続きへの影響に注意
退職後に退職日を遡らせると、すでに進めている社会保険や雇用保険の手続きに影響することがあります。
健康保険・厚生年金の資格喪失日が変わるほか、雇用保険の資格喪失届や離職票などの訂正が必要になる場合もあります。
変更する前に、会社へ各手続きがどこまで進んでいるか確認しておきましょう。
本人が退職日を遡らせたい場合
本人が退職日を過去の日付に変更したい場合は、現在まだ在職中なのか、すでに退職しているのかによって確認する内容が異なります。
ここでは、退職前と退職後に分けて、退職日を遡らせたい場合の進め方を説明します。
まだ退職していないなら会社と退職日を調整する
まだ在職中で、予定より前の日付を退職日にしたい場合は、希望する年月日を会社へ伝えて相談します。
本人の希望だけで変更が決まるわけではないため、会社と話し合い、双方が合意した日付を退職日として手続きを進めます。
すでに退職している場合は会社に変更できるか確認する
すでに退職している場合は、本人の判断だけで退職日を過去の日付へ変更することはできません。
退職した会社へ現在の退職日と希望する年月日を伝え、変更できるか確認します。
会社が同意した場合は、変更後の日付を双方で確認したうえで必要な手続きを進めてもらいます。
会社から退職日を遡らせたいと言われた場合
会社から「退職日を過去の日付に変更したい」と言われた場合は、その場で了承するのではなく、まず実際の退職日と異なる日付に変更する理由を確認することが大切です。
ここでは、会社が退職日を遡らせたい理由の確認と、退職日を変更した場合に社会保険などへどのような影響があるのかを説明します。
実際の退職日と異なる日付に変更する理由を確認する
会社から退職日を過去の日付に変更したいと言われた場合は、すぐに了承せず、変更する理由を確認します。
現在の退職日と変更後の年月日、変更する理由を会社へ確認し、内容を把握したうえで判断することが大切です。
退職日を変更すると社会保険などの手続きに影響する
退職日を変更すると、健康保険や厚生年金の資格喪失日も変わるため、すでに手続きが済んでいる場合は訂正が必要になることがあります。
会社から変更を求められたときは、社会保険などの手続きがどこまで進んでいるか、変更によって何を訂正する必要があるのか確認しておきましょう。
退職日を変更すると健康保険や厚生年金の扱いも変わるため、「月途中と月末では保険料がどう違うの?」と気になる方は、こちらも確認しておくと安心です。
▶退職日が月途中と月末で違うと社会保険料はどうなる?資格喪失日も解説
退職日を遡るときに確認しておきたいこと
退職日を過去の日付に変更する場合は、日付だけを書き換えるのではなく、実際に働いた最終日との関係や、すでに進んでいる退職後の手続きを確認する必要があります。
ここでは、退職日を遡る前に確認しておきたい3つのポイントを説明します。
実際に働いた最終日と退職日が一致しているか確認する
退職日を遡らせる前に、実際の最終出勤日と変更後の退職日を確認します。
最終出勤日と退職日は同じとは限らないため、出勤記録や会社と決めた日付を見比べ、食い違いがあれば変更前に会社へ確認しましょう。
離職票や社会保険などの手続きが済んでいるか確認する
退職日を変更する前に、離職票や雇用保険、健康保険、厚生年金の手続きが済んでいるか会社へ確認します。
すでに変更前の日付で手続きが完了している場合は、退職日の変更に合わせて訂正が必要になることがあります。
すでに離職票が発行されていて、変更前の退職日が記載されている場合は、「退職日を訂正できるの?」と迷うこともあります。訂正方法はこちらで確認できます。
▶離職票の退職日が間違っているときはどうする?訂正方法と手続きを解説
変更内容を会社と確認し記録を残しておく
退職日を変更するときは、変更前と変更後の日付を会社と確認し、双方が合意した内容を記録に残しておきます。
口頭だけで終わらせず、変更後の退職日が分かるメールや書面を保存しておくと、あとから日付の認識がずれるのを防ぎやすくなります。
まとめ
退職日を過去の日付に変更するときは、本人と会社の双方で変更後の日付を確認することが大切です。
会社から変更を求められた場合も、すぐに同意せず、変更する日付や理由を確認しましょう。
また、退職日が変わると、社会保険や雇用保険などの手続きにも影響する場合があります。
変更前に手続きの状況を確認し、合意した退職日はメールや書面に残してから進めると安心です。


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