はじめに
目的
本章は、本記事の導入部分です。上司に退職願をメールで提出する際の基本的な考え方と注意点を簡潔に説明します。対面での提出が原則であることを踏まえつつ、やむを得ない状況でメールを使う際の心構えをお伝えします。
メール提出が適する場面(例)
- 出社できないとき(病気や遠隔地など)
- 急ぎで意思表示が必要なとき
- 先方と直接会う約束が困難なとき
本記事で学べること
- メールでの基本マナー
- 添付ファイル型・本文記載型の例文
- 退職意思のみを伝える文例
- 送信後の対応や返信例
注意点
メールは記録が残ります。冷静で礼儀正しい表現を心がけ、送信前に内容と宛先を必ず確認してください。
退職願をメールで提出する際の基本マナー
概要
上司への退職の意思は原則対面で伝えるのが望ましいです。ただし出社困難や遠隔勤務、休職中などやむを得ない事情がある場合は、メールで伝えて構いません。メールは簡潔で誠実に伝えることが大切です。
いつメールで送るか
直接会えない、健康上や業務都合で出社できないときに限定します。まずは退職の意思を口頭か電話で伝えられないか検討しましょう。どうしても無理な場合にメールを使います。
件名と宛先
件名は「退職のご相談(氏名)」や「退職願提出のお願い(氏名)」と明確にします。直属の上司を宛先にし、人事が関与する会社は人事をCCに入れます。
本文の書き方(構成)
1) 冒頭で退職の旨を端的に書く。2) 退職希望日(又は相談したい旨)を明記。3) 理由は簡潔に(詳細は面談で)。4) 面談の希望日時や連絡方法を記載。誠意ある言葉遣いで締めます。
添付ファイル・形式
正式な退職願を添付する場合はPDFで保存します。ファイル名は「退職願_氏名.pdf」など分かりやすくします。
送信のタイミングとその後
平日の就業時間帯に送信し、送信後は電話やビデオ会議での面談を調整します。急ぎで返信が必要な場合は、受領確認を依頼しましょう。
退職願メールの例文とフォーマット
概要
退職願メールは「添付ファイル型」と「本文記載型」の二つが多く使われます。添付型は正式な文書をPDF等で送れるため誤解が少なく、本文型は手早く送れる利点があります。
添付ファイル型(推奨)
例:件名
【退職願】の送付(山田 太郎)
例:本文(簡潔)
お疲れ様です。山田太郎です。
本日、退職願(PDF)を添付いたしました。内容をご確認のうえ、ご指示いただけますと幸いです。
添付ファイル:退職願_山田太郎.pdf
ポイント:添付ファイル名は分かりやすくし、PDFで送付します。署名や日付を文書内に必ず入れてください。
本文記載型
本文に退職願の文面をそのまま書きます。以下は例です。
お疲れ様です。山田太郎(営業部)です。
このたび、一身上の都合により、20XX年YY月ZZ日をもって退職したく、ここに申し入れます。お手続きのほどよろしくお願いいたします。
会社名:株式会社○○○○
代表者:代表取締役 □□ □□ 様
所属:営業部
氏名:山田 太郎
退職希望日:20XX年YY月ZZ日
必須記載項目と注意点
必須:退職希望日・会社名・代表者名・所属・氏名。件名に「退職願」と明記し、宛先(上司・人事)を確認してください。出社できない場合は別途状況を明記し、返信を待つ姿勢を見せると印象が良いです。
退職意思のみをメールで伝える場合の例文
はじめに
退職の意思だけをまずメールで伝え、面談の機会を依頼する場合の例文を紹介します。件名は「退職のお願い」とし、退職希望日や簡単な理由、面談のお願いを入れると伝わりやすくなります。
伝える際のポイント
- 件名は明確に「退職のお願い」
- 退職希望日を具体的に記載する
- やむを得ない理由は簡潔に述べる(詳細は面談で)
- 突然の連絡や直接会えないことへのお詫びを入れる
- 面談の希望日時は候補を複数挙げる
例文1:上司へ(面談を依頼)
件名:退職のお願い
いつもお世話になっております。〇〇部の△△です。
このたび、一身上の都合により退職を希望いたします。退職希望日は20XX年Y月Z日を予定しております。
急なご連絡となり申し訳ありません。詳細は直接お話ししたく、面談のお時間をいただけますでしょうか。以下でご都合の良い日時を教えていただけますと幸いです。
(候補)
・第1希望:20XX年Y月A日 午前
・第2希望:20XX年Y月B日 午後
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
例文2:出社不能などで直接会えない場合
件名:退職のお願い
お疲れ様です。△△です。
現在、体調の事情により出社が難しく、メールで失礼いたします。一身上の都合により退職を希望しており、退職希望日は20XX年Y月Z日です。
お手数ですが、電話またはオンラインで面談いただけますでしょうか。可能な日時をお知らせください。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
例文3:人事へ(手続き開始を促す)
件名:退職のお願い(△△)
お世話になっております。△△です。
一身上の都合により退職を希望しております。退職希望日は20XX年Y月Z日を予定しております。手続きについてご案内いただけますと助かります。
面談の希望もありますので、担当者の方からご連絡いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
以上を参考に、理由の詳細は面談で伝える旨を明記するとトラブルを避けやすくなります。
メールで退職願を提出する場合の注意点・マナー
基本的な考え方
メールで退職願を提出するのは例外的な手段です。原則は対面で伝えるべきです。出社できない、緊急の場合などやむを得ない事情がある時のみメールで提出します。可能なら事前に上司へ口頭で退職意思を伝えておきましょう。
送信前の確認ポイント
- 退職日、会社名、所属部署、役職、氏名を必ず記載します。
- 退職理由は簡潔に。詳細説明は面談で行う旨を伝えると穏便です。
- 添付ファイルはPDFを推奨します。ファイル名は「退職願_氏名.pdf」など分かりやすくします。
- 宛先とCCに注意。上司と人事が受け取れるように送りますが、関係ない人を含めないでください。
メールの書き方(本文の構成)
- 件名:わかりやすく「退職願(氏名)」などとします。
- 冒頭:簡単な挨拶と本文の要点(退職の意思と予定日)を先に書きます。
- 本文:感謝の言葉とお詫びを入れ、引継ぎや勤務最終日の調整に協力する旨を伝えます。
- 末尾:署名(氏名、連絡先)を忘れないでください。
送信後の対応
メール送信後は電話やチャットで上司・人事に届いたか確認します。返信がない場合は直接確認の連絡を入れると誤解を防げます。口頭での面談日程を速やかに調整しましょう。
よくある注意点
- 感情的な表現は避ける。後々の関係に影響します。
- 重要書類の控えは保存する。送信メールや添付ファイルのコピーを保管してください。
- 直属の上司に先に知らせられない事情があるときは、人事に相談して対応を決めます。
上記を守ることで、メールでの提出でも丁寧で円滑な退職手続きにつながります。
退職メール送信後の対応・返信例
送信後の基本対応
退職願メールを送ったら、まず送信履歴を保存してください。上司からの返信は必須ではありませんが、連絡が来た場合は速やかに対応します。人事や総務から別途手続きの案内が来ることが多いので、社内メールや掲示をこまめに確認してください。
上司から届く典型的な返信例
1) 感謝と引継ぎ依頼
件名:退職の件、承知しました
本文:長年のご尽力に感謝します。引継ぎスケジュールと最終出勤日について改めて相談させてください。
2) 手続きと確認事項の案内
件名:退職手続きについて
本文:書類提出や有休消化の確認をお願いします。必要書類は人事に提出してください。
自分が返信する際の例文
1) 受領と感謝
件名:Re: 退職の件、承知しました
本文:ご返信ありがとうございます。引継ぎは○月○日までに完了予定です。詳細は別途提出します。よろしくお願いします。
2) 確認事項への回答
件名:Re: 退職手続きについて
本文:必要書類は本日中に人事へ提出します。最終出勤日は○月○日で問題ありません。引継ぎ資料を添付します。
返信がない場合の対処
48時間以上返信が無ければ、社内の別ルート(直属の上司の上司や人事)へ簡潔に確認してください。対面や電話で伝える際も、感謝の言葉と手続きの確認を忘れないでください。
休職中・出社不可の場合の退職願メール
概要
休職中や出社できない場合、メールで退職願を出すことが認められます。状況を丁寧に伝え、退職手続きや引継ぎ方法を確認する点が重要です。
件名と宛先
- 件名は「退職のご相談(氏名)」や「退職願提出のご連絡(氏名)」と明確にします。
- 宛先は上司と人事を基本に、必要に応じて関係者をCCします。
本文の構成
- 冒頭の挨拶と現状説明(休職中・出社不可である旨)
- 退職の意思と希望退職日
- 感謝の言葉
- 引継ぎや手続きに関する確認事項(書類送付、面談希望の有無)
- 連絡先と対応可能な方法(電話、オンライン等)
添付・証明書の扱い
診断書等がある場合は添付し、ファイル名を分かりやすくします。送付できない理由があればその旨を明記します。
送信後の対応
人事や上司からの返信を待ち、必要なら電話でフォローします。面談が難しい場合はオンライン会議や書面での手続きを提案してください。
例文(短め)
件名:退職願提出のご連絡(山田太郎)
お疲れ様です。山田太郎です。現在休職中のため出社が難しい状況ですが、個人的事情により●月●日付で退職を希望いたします。これまでのご指導に深く感謝します。引継ぎや手続きについてご指示をいただけますと幸いです。連絡はメールまたは携帯(090-xxxx-xxxx)で対応可能です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
山田太郎
まとめ・円満退職のためのポイント
退職願を提出する際は、原則として対面で直接渡すことが望ましいです。やむを得ずメールで提出する場合は、丁寧で簡潔な文面と必要事項の記載を心がけ、事前の相談や面談依頼を行っておくと円滑に進みます。
提出方法の基本
- 原則は対面での提出。十分な時間を取り、上司に直接伝えます。
- メールは最後の手段と考え、事前に口頭やビデオ会議で意思を伝えておきます。
メールでの要点
- 件名に「退職願提出の件(氏名)」と明記します。
- 退職日、退職理由(簡潔に)、提出日を必ず書きます。
- 添付書類(退職願のPDF等)がある場合は明記し、ファイル名を分かりやすくします。
言葉遣いと態度
- 感謝とお詫びの気持ちを添えます。例:「在職中は大変お世話になりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
- 相手の都合を尊重し、柔らかい表現を使います。
送信後の対応
- 送信後は上司や人事と連携し、面談日程や引き継ぎ計画を速やかに調整します。
- 返信が来たら誠実に対応し、業務引き継ぎや機器返却を明確に進めます。
円満退職は、丁寧な伝え方と誠実な対応が基本です。感謝の気持ちを忘れず、相手の立場を尊重することで、穏やかな退職につながります。


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