はじめに
「退職予告手当を受け取ったけれど、会社からもらう源泉徴収票には載るの?」
「給与の源泉徴収票と退職所得の源泉徴収票のどちらを確認すればいい?」と迷っていませんか。
突然の退職で退職予告手当が支払われたあと、手元に届いた源泉徴収票を見ても金額が見当たらないと、会社の記載漏れではないか、確定申告が必要なのかと不安になりますよね。
この記事では、退職予告手当がどの源泉徴収票に載るのか、給与所得との違いや税金の扱い、受け取ったあとに確認したいポイントまで順を追って説明していきます。
退職予告手当は源泉徴収票に載る?

退職予告手当を受け取った場合、「給与の源泉徴収票に一緒に記載されるのでは?」と考えることがあります。
まずは退職予告手当がどの所得として扱われるのかを確認し、そのうえで給与の源泉徴収票との違いを分けて考えることが大切です。
退職予告手当は退職所得として扱われる
退職予告手当は、所得税では原則として退職所得に該当します。
通常の給与とは区分して税額を計算するため、受け取ったときは給与所得ではなく、退職所得として扱われているか確認しましょう。
給与の源泉徴収票とは分けて考える
給与の源泉徴収票には、その年に支払われた給与や賞与などが記載されます。
退職予告手当は原則として退職所得にあたるため、給与の支払金額には含めず、退職所得に関する源泉徴収票で確認します。
退職予告手当はどの源泉徴収票に記載される?
退職予告手当を受け取ったときは、給与と同じ源泉徴収票に記載されるのか、それとも別の書類が交付されるのか迷うことがあります。
ここでは、退職予告手当が記載される退職所得の源泉徴収票と、給与所得の源泉徴収票との違いを説明します。
退職所得の源泉徴収票が交付される
退職予告手当は原則として退職所得に該当するため、支給された場合は「退職所得の源泉徴収票・特別徴収票」が交付されます。
受け取ったら、記載されている支払金額や源泉徴収税額などを確認しておきましょう。
給与所得の源泉徴収票との違い
給与所得の源泉徴収票には、その年に支払われた給与や賞与などが記載されます。
一方、退職予告手当は退職所得の源泉徴収票に記載されるため、退職時に給与と両方を受け取った場合は、それぞれ分けて確認しましょう。
退職予告手当の税金はどう処理される?
退職予告手当を受け取るときは、支給額がそのまま振り込まれるとは限らず、退職所得として所得税が源泉徴収されます。
ここでは、退職予告手当から所得税がどのように差し引かれるのか、申告書を提出した場合と提出していない場合に分けて説明します。
退職予告手当から所得税が源泉徴収される
退職予告手当は原則として退職所得に該当するため、支給時に所得税と復興特別所得税が源泉徴収されます。
税額は退職所得控除などをもとに計算されるため、支給額と実際の振込額が異なる場合があります。
「退職所得の受給に関する申告書」を提出した場合
申告書を会社へ提出すると、勤続年数に応じた退職所得控除などを反映して税額が計算されます。
退職予告手当が退職所得控除額の範囲内であれば、原則として所得税はかかりません。
申告書を提出していない場合
申告書を提出していない場合は、退職所得控除などを反映せず、支給額に対して20.42%の所得税と復興特別所得税が源泉徴収されます。
そのため、申告書を提出した場合よりも、源泉徴収額が多くなることがあります。
20.42%が引かれている場合、「確定申告をすればいくら戻るのか」「どのように申告するのか」が気になる方は、こちらも確認しておきましょう。
▶退職所得を確定申告すると還付される?計算方法や申告のやり方を解説
退職後に源泉徴収票がもらえないときはどうする?
退職予告手当を受け取ったのに源泉徴収票が届かない場合は、まず会社に書類の交付状況を確認しましょう。
ここでは、会社への確認方法と、給与所得・退職所得それぞれの源泉徴収票を確認するときのポイントを説明します。
会社に退職所得の源泉徴収票の交付を確認する
退職予告手当を受け取ったのに源泉徴収票が届かない場合は、退職した会社の給与担当者や人事担当者へ確認します。
「退職所得の源泉徴収票・特別徴収票」が交付されているかを確認し、まだの場合は発送予定日や受け取り方法も聞いておきましょう。
会社へ連絡しても源泉徴収票が届かない場合は、いつまでに発行されるのか、届かないときにどう対応すればよいのかも確認しておくと安心です。
▶退職後に源泉徴収票がもらえないときはどうする?発行期限と対処法を解説
給与所得の源泉徴収票と退職所得の源泉徴収票を確認する
退職後に源泉徴収票を受け取ったら、給与所得と退職所得のどちらの書類なのかを確認します。
退職前の給与や賞与と退職予告手当では源泉徴収票が異なるため、どちらか一方しか届いていない場合は会社へ確認しましょう。
退職予告手当と源泉徴収票でよくある疑問
退職予告手当を受け取った後は、「自分で確定申告をする必要があるのか」「同じ年に転職した場合、転職先での年末調整にどう関係するのか」と迷うことがあります。
ここでは、確定申告が必要になるケースと、退職予告手当を受け取った年に転職した場合の扱いについて説明します。
退職予告手当を受け取ったら確定申告が必要?
「退職所得の受給に関する申告書」を会社へ提出し、適正に源泉徴収されていれば、原則として退職所得の確定申告は必要ありません。
一方、申告書を提出せず20.42%が源泉徴収された場合は、確定申告によって退職所得控除などを反映した税額に精算できます。
退職予告手当を受け取った年に転職した場合はどうなる?
同じ年に転職した場合、前職の給与は転職先で年末調整の対象になることがありますが、退職所得となる退職予告手当は給与の年末調整には含めません。
そのため、前職から受け取った給与所得と退職所得の源泉徴収票は、分けて確認しておきましょう。
転職先で年末調整を受ける場合、前職の源泉徴収票をいつ・どのように提出するのか迷ったときはこちらも参考にしてください。
▶転職先に前職の源泉徴収票はいつ提出する?年末調整の手続きと注意点
まとめ
退職予告手当は原則として退職所得にあたるため、通常の給与とは分けて確認します。
受け取ったら「退職所得の源泉徴収票・特別徴収票」で、支払金額や源泉徴収税額を確認しておきましょう。
「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合は、確定申告によって税額を精算できることがあります。源泉徴収票が届かない場合や税金の扱いが分からない場合は、まず退職した会社へ確認すると安心です。
転職した場合も給与と退職予告手当は分けて扱われるため、それぞれの源泉徴収票を大切に保管しておきましょう。


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