退職後に受け取る書類としてよく出てくるのが、離職票と源泉徴収票です。
どちらも金額が書かれているため、「何が違うの?」「両方必要なの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つは、使われる目的も提出先もまったく異なる書類です。
この記事では、離職票と源泉徴収票の違いを、初心者の方にも分かるように整理して解説します。
離職票とは?失業保険のための書類

離職票と源泉徴収票の違いを理解すると、次に気になるのが「離職票に書かれている賃金は、具体的に何を基準にしているのか」という点です。特に失業保険を申請する場合、賃金欄の内容を正しく知っておくことが大切です。
▶ 離職票の賃金欄とは?記載内容と計算方法をやさしく解説
離職票に記載される賃金欄について、対象期間や含まれる賃金の範囲、失業保険の計算にどのようにつながるのかを初心者向けに整理して解説しています。
離職票は、失業保険(雇用保険)の手続きをするための書類です。
正式には「雇用保険被保険者離職票」と呼ばれ、退職後に会社から発行されます。
離職票の主な用途
・ハローワークで失業保険を申請する
・失業保険の支給額を決める
・給付日数や待期期間を判断する
離職票に記載されている内容
・離職理由
・雇用保険の加入期間
・退職前の賃金(賃金欄)
特に賃金欄は、失業保険の金額に直接関係する重要な項目です。
源泉徴収票とは?税金のための書類
一方で、源泉徴収票については「どの金額を見ればいいのか」「確定申告では何に使うのか」が分からず、戸惑う方も少なくありません。税金の手続きを正しく行うためには、源泉徴収票の見方を押さえておく必要があります。
▶ 源泉徴収票の見方とは?記載項目と確認ポイントをわかりやすく解説
源泉徴収票に記載されている給与額や所得税額の見方、確定申告や年末調整で確認すべきポイントを、初めての方でも理解できるように解説しています。
源泉徴収票は、1年間に支払われた給与と税金の記録をまとめた書類です。
こちらも退職後に会社から交付されますが、目的は失業保険ではありません。
源泉徴収票の主な用途
・確定申告
・年末調整
・転職先での年末調整
源泉徴収票に記載されている内容
・1年間の給与総額
・源泉徴収された所得税額
・社会保険料の金額
税金の計算に使う書類のため、失業保険の手続きでは原則使用しません。
離職票と源泉徴収票の違いを一覧で整理
| 比較項目 | 離職票 | 源泉徴収票 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 失業保険の申請 | 税金の申告・調整 |
| 提出先 | ハローワーク | 税務署・転職先 |
| 金額の期間 | 退職前6か月分が中心 | 1年間分 |
| 失業保険への影響 | あり | なし |
金額が書かれていても、使われ方はまったく別という点が重要です。
金額が違っていても問題ない?
離職票と源泉徴収票を見比べて、
「金額が合わないけど大丈夫?」
と不安になる方は多いです。
結論から言うと、金額が違っていても問題ありません。
理由は以下のとおりです。
・対象期間が違う
・含まれる項目が違う
・目的が違う
離職票は失業保険の計算用、
源泉徴収票は税金の計算用、
と役割がはっきり分かれています。
どちらも必要になるケースは?
退職後は、両方必要になるケースがほとんどです。
・失業保険を申請する → 離職票
・年末調整や確定申告をする → 源泉徴収票
どちらか一方だけでは足りないため、
退職時には必ず両方受け取って保管しておきましょう。
まとめ|用途の違いを理解すれば迷わない
離職票と源泉徴収票は、
「金額が書かれた退職書類」という点は似ていますが、
役割・提出先・使い道はまったく別です。
・失業保険 → 離職票
・税金 → 源泉徴収票
この違いを押さえておけば、
退職後の手続きで迷うことはなくなります。


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