失業保険の金額はどう決まる?基本手当日額の計算方法をやさしく解説

目次

はじめに(結論)

失業保険でもらえる金額は、「基本手当日額」という基準によって決まります。
これは退職前の給与をもとに計算され、年齢や賃金額に応じて上限・下限が設けられています。
計算の仕組みを知っておくと、「いくらもらえるのか」「想定とズレがないか」を自分で確認できます。

基本手当日額とは?

基本手当日額とは、失業保険で1日あたりに支給される金額のことです。
実際の支給額は、この基本手当日額 × 支給日数で決まります。

ハローワークの説明では少し難しく感じがちですが、考え方はとてもシンプルです。

基本手当日額の計算の流れ

基本手当日額は、次の順番で計算されます。

① 賃金日額を出す

まず、退職前6か月間の給与合計を出します(ボーナスは含まれません)。

その合計を 180日(6か月)で割った金額 が「賃金日額」です。


6か月の給与合計:180万円
180万円 ÷ 180日 = 賃金日額 10,000円

② 給付率をかける

次に、賃金日額に「給付率」をかけます。

給付率は おおよそ50〜80% で、
・賃金が低い人ほど高め
・賃金が高い人ほど低め
に設定されています。


賃金日額 10,000円 × 給付率 60% = 基本手当日額 6,000円

年齢ごとの上限額に注意

基本手当日額には、年齢ごとに上限があります。
どれだけ給与が高くても、上限を超えて支給されることはありません。

代表的な目安(変更されることがあります)

・30歳未満:約7,000円台
・30〜44歳:約8,000円台
・45〜59歳:約8,500円台
・60〜64歳:約7,000円台

※正確な金額は、申請時点の最新情報をハローワークで確認してください。

実際にもらえる総額はどう決まる?

基本手当日額が分かると、「では、その金額が何日分支給されるのか?」が次に気になります。失業保険の総額を把握するためには、支給日数の決まり方もあわせて理解しておくことが大切です。

▶ 失業保険の支給日数はどう決まる?年齢・雇用保険期間別にやさしく解説
失業保険の支給日数が、年齢・雇用保険の加入期間・退職理由によってどのように変わるのかを整理して解説しています。基本手当日額と組み合わせることで、受給総額の目安が分かります。

実際の受給総額は、次の式で決まります。

基本手当日額 × 所定給付日数

所定給付日数は
・年齢
・雇用保険の加入期間
・自己都合退職か会社都合退職か
によって変わります。

失業保険の金額や支給条件は、退職理由によっても大きく左右されます。自己都合なのか、会社都合なのかで、待機期間や支給開始時期が変わる点も確認しておきましょう。

▶ 自己都合退職と会社都合退職の違い|失業保険の金額と扱いを比較
自己都合退職と会社都合退職の違いについて、失業保険の金額・待機期間・給付制限の有無といった視点から分かりやすく比較しています。自分のケースに当てはめて判断しやすくなります。

計算結果と実際の金額が違うと感じたら

計算方法を知ったうえで、「思っていたより少ない」と感じる方も少なくありません。その場合は、金額が下がる典型的な原因を知っておくと安心です。

▶ 失業保険が思ったより少ない理由とは?減額・不支給になるケースを解説
失業保険の金額が想定より少なくなる主な理由や、減額・不支給になるケースを具体例つきで解説しています。計算ミスなのか制度上の理由なのかを整理できます。

「思っていたより少ない」と感じる場合、次の点を確認しましょう。

・6か月の給与にボーナスを含めていないか
・休職期間や欠勤が多くなかったか
・年齢による上限に引っかかっていないか

不明点がある場合は、ハローワークで「基本手当日額の算定根拠」を聞けば説明してもらえます。

まとめ

失業保険の金額は、感覚ではなく明確な計算ルールで決まっています。

・基準は「基本手当日額」
・退職前6か月の給与がベース
・給付率と年齢上限がある

仕組みを知っておくことで、受給額の見通しが立てやすくなり、手続き時の不安も減らせます。

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