失業保険について調べていると、「自己都合と会社都合で何が違うの?」と疑問に感じる方は多いです。
実はこの違いによって、支給される日数やもらい始める時期が大きく変わります。
この記事では、失業保険における自己都合退職と会社都合退職の違いを、初めての方でも理解しやすいように整理して解説します。
自己都合退職と会社都合退職の違いとは?

まずは、失業保険上の「自己都合」と「会社都合」の基本的な考え方を押さえておきましょう。
自己都合退職とは
自己都合退職とは、本人の意思で退職するケースを指します。
主な例は以下のとおりです。
- 転職のための退職
- 家庭の事情による退職
- 仕事内容や職場環境への不満による退職
この場合、失業保険の給付条件はやや厳しくなります。
会社都合退職とは
会社都合退職とは、本人の意思に関係なく、会社側の理由で退職せざるを得なかったケースです。
主な例は以下です。
- 倒産・事業縮小による解雇
- 契約期間満了で更新されなかった
- リストラや整理解雇
会社都合退職は、失業保険上「手厚い扱い」になります。
支給日数の違いを比較
自己都合か会社都合かによって大まかな違いが分かったら、次に気になるのは「自分の場合、実際に何日もらえるのか」という点ではないでしょうか。失業保険の支給日数は、退職理由だけでなく年齢や雇用保険の加入期間によっても変わります。
▶ 失業保険の支給日数はどう決まる?年齢・雇用保険期間別にやさしく解説
失業保険の支給日数が、年齢・雇用保険の加入期間・退職理由の組み合わせでどのように決まるのかを整理して解説しています。自分が対象となる日数を具体的に確認したい方に向けた記事です。
自己都合と会社都合では、支給される日数に大きな差があります。
自己都合退職の支給日数
自己都合退職の場合、支給日数は雇用保険の加入期間によって決まります。
- 加入1年以上10年未満:90日
- 加入10年以上20年未満:120日
- 加入20年以上:150日
年齢による違いはほとんどありません。
会社都合退職の支給日数
会社都合退職の場合は、年齢と加入期間の両方が影響します。
- 30歳未満:90日〜180日
- 30歳以上35歳未満:120日〜210日
- 35歳以上45歳未満:150日〜240日
- 45歳以上60歳未満:180日〜330日
自己都合よりも長期間支給されるのが特徴です。
支給開始時期の違い
自己都合退職の場合
自己都合退職では、次の期間を経てから支給が始まります。
- 7日間の待機期間
- 原則2か月(※制度改正により短縮される場合あり)の給付制限期間
そのため、退職してすぐにお金がもらえるわけではありません。
会社都合退職の場合
会社都合退職の場合は、
- 7日間の待機期間のみ
が原則となり、給付制限はありません。
手続きが完了すれば、比較的早く支給が始まります。
特定理由離職者に該当するケースもある
自己都合退職でも、やむを得ない理由がある場合は
特定理由離職者として扱われることがあります。
例えば、
- 契約更新されなかった
- 体調不良や家族の介護
- 通勤困難になった
といったケースでは、会社都合に近い扱いになることがあります。
判断のポイントは離職票の記載内容
自己都合か会社都合かは、最終的に離職票の記載内容をもとにハローワークが判断します。
会社の説明と違う場合でも、
事実関係を説明すれば判断が覆るケースもあります。
離職票の内容は必ず確認するようにしましょう。
まとめ|支給日数・開始時期は退職理由で大きく変わる
支給日数が分かると、「結局、総額でいくら受け取れるのか」も把握しておきたくなります。失業保険は、支給日数と1日あたりの金額を掛け合わせて考えることが大切です。
▶ 失業保険の金額はどう決まる?基本手当日額の計算方法をやさしく解説
失業保険で支給される1日あたりの金額(基本手当日額)が、賃金日額や年齢をもとにどのように計算されるのかを解説しています。支給総額の目安を知りたい方に役立つ内容です。
失業保険では、
- 自己都合退職:支給日数が短く、支給開始が遅い
- 会社都合退職:支給日数が長く、支給開始が早い
という大きな違いがあります。
退職理由の扱いを正しく理解しておくことで、
「思っていたよりもらえなかった」という事態を防ぐことができます。
不安がある場合は、早めにハローワークへ相談することが大切です。


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