はじめに
「源泉徴収票って、そもそも何が書かれている書類なの?」
「会社からいつもらえて、どんなときに必要になるの?」と疑問に感じていませんか。
年末や退職後に会社から源泉徴収票を受け取っても、「支払金額」や「給与所得控除後の金額」など似たような項目が並んでいて、どこを見ればよいのか分からず迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、源泉徴収票とは何かをはじめ、もらえる時期、必要になる場面、各項目の基本的な見方まで分かりやすく整理します。
源泉徴収票とは?

源泉徴収票は、1年間に会社から支払われた給与の金額や、給与から差し引かれた所得税などを確認できる書類です。
源泉徴収票には複数の種類があるため、会社員の場合はどの源泉徴収票を確認すればよいのかも押さえておきましょう。
源泉徴収票には3種類ある
源泉徴収票には、「給与所得」「退職所得」「公的年金等」の3種類があります。
会社員が勤務先から受け取るのは基本的に給与所得の源泉徴収票で、給与や賞与の支払金額、源泉徴収された所得税額などを確認できます。
源泉徴収票はいつ・どこでもらえる?
源泉徴収票を受け取る時期は、会社に在籍している場合と、年の途中で退職した場合で異なります。
ここでは、在職中と退職後に分けて、源泉徴収票がいつ交付されるのかを確認していきます。
在職中は年末調整後から翌年1月ごろに勤務先から交付される
会社に在籍している場合、源泉徴収票は年末調整が終わったあとに勤務先から交付されます。
交付期限は翌年1月31日までのため、年末調整後から翌年1月ごろに受け取るのが一般的です。
退職した場合は退職後1か月以内が交付期限
年の途中で会社を退職した場合、源泉徴収票の交付期限は退職日から1か月以内です。
1か月を過ぎても届かないときは、以前の勤務先に発行状況を確認してみましょう。
退職後1か月を過ぎても届かない場合は、会社への確認方法やその後の対応も知っておくと安心です。
▶退職後に源泉徴収票が届かないときはどうする?発行期限と対処法を解説
源泉徴収票が必要になるのはどんなとき?
源泉徴収票は、勤務先から受け取ったあと、税金の手続きや収入を証明する場面で必要になることがあります。
ここでは、源泉徴収票が必要になる主な場面を順に確認していきます。
転職先で年末調整をするとき
年の途中で転職し、転職先で年末調整を受ける場合は、前職の源泉徴収票が必要です。
前職と転職後の給与などを合算して所得税を精算するため、会社が指定する期限までに提出しましょう。
転職先へ源泉徴収票を提出するときは、提出するタイミングや具体的な渡し方も確認しておくと安心です。
▶転職先に源泉徴収票を提出する方法は?提出期限や間に合わない場合の対処法を解説
自分で確定申告をするとき
自分で確定申告をするときは、源泉徴収票に記載された支払金額や源泉徴収税額などを確認して申告します。
現在は確定申告書への添付は必要ありませんが、正しい金額を申告するために手元に用意しておくと安心です。
住宅ローンや賃貸契約などで収入を証明するとき
住宅ローンの申し込みや賃貸契約では、収入を証明するために源泉徴収票を求められることがあります。
提出が必要な場合は、金融機関や不動産会社などが指定する年分の源泉徴収票を用意しましょう。
給与所得の源泉徴収票で確認したい4つの項目
給与所得の源泉徴収票には多くの数字が記載されていますが、まず確認したいのは「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」の4項目です。
ここでは、4つの項目が何を表しているのかを順に確認していきます。
支払金額は1年間に会社から支払われた給与・賞与の合計額
「支払金額」には、その年に会社から支払われた給与や賞与の合計額が記載されます。
給与所得控除などを差し引く前の金額なので、その年の給与収入を確認するときに見る項目です。
給与所得控除後の金額は支払金額から給与所得控除を差し引いた金額
「給与所得控除後の金額」は、支払金額から給与所得控除を差し引いて計算された金額です。
給与所得控除は支払金額に応じて決まり、源泉徴収票には控除後の金額が記載されています。
所得控除の額の合計額は社会保険料控除などを合計した金額
「所得控除の額の合計額」には、社会保険料控除や生命保険料控除、扶養控除など、年末調整で適用された所得控除の合計額が記載されます。
所得税を計算するときに、給与所得控除後の金額から差し引かれる金額です。
源泉徴収税額は1年間の給与から最終的に徴収された所得税額
「源泉徴収税額」には、給与から最終的に徴収された所得税と復興特別所得税の合計額が記載されます。
年末調整を受けている場合は、毎月の給与や賞与から徴収された税額を精算したあとの金額を確認できます。
源泉徴収票を紛失したら勤務先に再発行を依頼する
源泉徴収票を紛失してしまった場合は、発行した勤務先に再発行を依頼します。
ここでは、在職中の場合と退職後の場合に分けて、源泉徴収票の再発行をどこへ依頼すればよいのかを説明します。
在職中なら現在の勤務先に再発行を依頼する
現在も会社に在籍している場合は、人事・総務・給与担当など、源泉徴収票を扱う部署へ再発行を依頼します。
必要な年分と、紛失したため再発行してほしいことを伝えるとスムーズです。
退職後なら以前の勤務先に再発行を依頼する
すでに退職している場合は、以前の勤務先へ源泉徴収票の再発行を依頼します。
人事・総務などの担当部署へ連絡し、氏名や退職時期、必要な年分を伝えると確認してもらいやすくなります。
退職した会社へ連絡するときに、メールでどのように依頼すればよいか迷う場合は、例文を確認しておくとスムーズです。
辞めた会社に源泉徴収票の発行をお願いするメールの書き方|そのまま使える例文も紹介
源泉徴収票を会社からもらえない場合はどうする?
源泉徴収票が交付される時期を過ぎても届かない場合は、そのまま待ち続けるのではなく、まず勤務先に発行状況を確認しましょう。
ここでは、源泉徴収票を会社からもらえない場合に、どのような順番で対応すればよいのかを説明します。
まず勤務先に発行状況を確認する
源泉徴収票が交付時期を過ぎても届かない場合は、まず勤務先の人事・総務などの担当部署へ連絡します。
すでに発送されているのかを確認し、まだであれば交付予定日を聞いておくと安心です。
発行してもらえない場合は税務署へ相談する
勤務先に依頼しても源泉徴収票を発行してもらえない場合は、勤務先を管轄する税務署へ相談しましょう。
「源泉徴収票不交付の届出書」を提出できるため、勤務先へ依頼した経緯や給与明細などを用意しておくとスムーズです。
まとめ
源泉徴収票は、1年間の給与や所得控除、源泉徴収された税額などを確認できる大切な書類です。
転職先での年末調整や確定申告、収入証明などで必要になることがあります。
受け取ったら主な項目に間違いがないか確認し、必要なときに使えるよう大切に保管しておきましょう。紛失した場合や届かない場合は、まず勤務先へ確認すると安心です。


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