離職票を見たときに、「賃金欄に何が書かれているのか分からない」「この金額はどうやって決まっているの?」と疑問に感じる方は少なくありません。
実はこの賃金欄は、失業保険(基本手当)の金額を決める重要な情報がまとめられている欄です。
この記事では、離職票の賃金欄について、
・何が記載されているのか
・どの期間の給与が対象になるのか
・どのように計算されているのか
を初心者の方にも分かるように、やさしく整理して解説します。
離職票の「賃金欄」とは何か

離職票の賃金欄とは、退職前の一定期間に支払われた給与の実績を記載する欄です。
ここに書かれた金額をもとに、ハローワークが失業保険の支給額を計算します。
つまり、
「賃金欄 = 失業保険の金額の基準になる情報」
と考えると分かりやすいです。
賃金欄に記載される期間はいつからいつまで?
賃金欄には、離職日以前の原則6か月分の賃金が記載されます。
具体的には、
・退職日の直前の月
・そこからさかのぼった6か月間
が対象になります。
ただし、
・欠勤が多い
・賃金支払い基礎日数が少ない
などの場合は、6か月分そろわないケースもあります。
賃金欄に含まれるもの・含まれないもの
含まれる賃金
賃金欄を見ていると、「源泉徴収票に書かれている金額と違うけど大丈夫?」と不安に感じる方も少なくありません。実は、この2つは目的も役割も異なります。
▶ 離職票と源泉徴収票の違いとは?用途と記載内容をわかりやすく解説
離職票と源泉徴収票の違いについて、使われる場面・記載される金額・提出先の違いを整理し、「金額が違っても問題ない理由」を初心者向けに解説しています。
賃金欄に含まれるのは、労働の対価として支払われた給与です。
例
・基本給
・残業代
・役職手当
・通勤手当(非課税分も含む)
含まれない賃金
一方で、次のようなものは原則として含まれません。
例
・賞与(ボーナス)
・退職金
・結婚祝い金や見舞金などの一時金
この点を知らないと、「ボーナスが反映されていない」と不安になることがありますが、ルールどおりの処理なので問題ありません。
賃金欄の金額はどうやって計算される?
離職票の賃金欄を理解したあとに多くの方が気になるのが、「この金額をもとに、失業保険はいくらもらえるのか?」という点です。賃金欄は、そのまま失業保険の計算につながる重要な情報になっています。
▶ 失業保険の金額はどう決まる?基本手当日額の計算方法をやさしく解説
離職票の賃金欄に記載された金額をもとに、失業保険(基本手当日額)がどのように計算されるのかを、計算式と考え方に分けてやさしく解説しています。実際の支給額のイメージがつかめる内容です。
賃金欄では、各月ごとに
・賃金支払い対象日数
・その月に支払われた賃金額
が記載されます。
この6か月分の賃金を合計し、
1日あたりの賃金(賃金日額)を算出するための材料になります。
計算の流れ(イメージ)
- 賃金欄に記載された6か月分の賃金を合計
- 合計額を180日で割る
- 賃金日額が算出される
- 賃金日額をもとに基本手当日額が決まる
※実際の支給額は、年齢や賃金水準に応じた上限・下限があります。
賃金欄を確認するときの注意点
賃金欄を見るときは、次の点を必ず確認しましょう。
・月数が6か月分そろっているか
・明らかに少ない月がないか
・在職中の給与明細と大きなズレがないか
もし記載内容に違和感がある場合は、
会社に修正を依頼することが可能です。
そのままハローワークに提出してしまうと、後からの修正が面倒になるため、提出前の確認がとても大切です。
まとめ|賃金欄は失業保険の基準になる重要な欄
離職票の賃金欄は、
・退職前6か月の賃金実績
・失業保険の金額を決める基準
となる非常に重要な情報です。
内容を正しく理解しておくことで、
「失業保険が思ったより少ない」「計算が合わない」といった不安を防ぐことができます。
離職票を受け取ったら、まずは賃金欄を落ち着いて確認してみてください。


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