はじめに
「労働契約の期間が満了して退職した場合、離職票にはどのような離職理由が記載されるの?」
「契約を更新しなかったのは会社都合になるの、それとも自己都合になるの?」と迷っていませんか。
契約社員やパートなどで、契約期間の終了日を迎えて勤務を終えたものの、会社から渡された離職票を見て、離職理由の扱いが自分の認識と違っていないか不安になることがありますよね。
この記事では、期間満了による離職が離職票でどのように扱われるのか、離職理由を判断するときの確認ポイントや記載内容に納得できない場合の対応まで、順を追って説明していきます。
労働契約期間満了による離職で離職票の扱いが一律に決まるわけではない

労働契約が期間満了を迎えて退職した場合、「契約が終わったのだから、離職理由も自動的に決まるのでは?」と考えるかもしれません。
ここでは、契約期間満了だけでは離職理由を判断できない理由と、離職票で確認される契約内容や更新の経緯について説明します。
契約期間が満了しただけでは離職理由を判断できない
労働契約が期間満了となっても、「契約期間満了」という事実だけで離職理由が決まるわけではありません。
契約更新の可能性や、労働者が更新を希望していたか、会社から更新の提示があったかなど、契約終了までの状況によって扱いが変わります。
そのため、期間満了だけで離職理由を判断せず、更新までの経緯も確認することが大切です。
離職票では契約内容と更新の経緯を確認する
離職票を受け取ったら、雇用契約書や労働条件通知書と照らし合わせながら、契約期間や更新の有無を確認しましょう。
特に、本人が更新を希望していたか、会社から更新の提示があったかなど、契約終了までの経緯が離職理由の判断に関係します。
離職票の内容が実際の契約内容や更新の経緯と合っているか、落ち着いて確認することが大切です。
離職票で「労働契約期間満了による離職」に該当するケース
有期労働契約の期間が終了して退職した場合、「離職票ではどの離職理由に該当する?」「契約期間が終わっただけなら、すべて同じ扱いになる?」と迷うことがあります。
ここでは、契約更新されずに退職した場合の扱いから、「雇用期限到来による離職」との違い、契約期間・通算契約期間・更新回数の確認方法まで説明します。
有期労働契約が更新されず契約期間満了で退職した場合
有期労働契約が更新されず、契約期間の満了とともに退職した場合は、離職票で「労働契約期間満了による離職」に該当するかを確認します。
ただし、契約終了日を迎えたことだけで判断するのではなく、更新の有無や本人が更新を希望していたかなども確認が必要です。
契約書や更新時のやり取りを振り返り、実際の経緯と離職票の内容が合っているか確認しましょう。
契約満了でも、会社から更新されなかった場合と、自分から更新を希望しなかった場合では扱いが異なります。自己都合・会社都合の違いが気になる方は、こちらも確認しておきましょう。
▶契約期間満了は自己都合?会社都合?離職理由の違いを解説
「雇用期限到来による離職」と「労働契約期間満了による離職」の違い
「雇用期限到来による離職」と「労働契約期間満了による離職」は、同じ契約終了でも意味が異なります。
雇用期限到来による離職は定年など会社が定めた雇用期限を迎えた場合、労働契約期間満了による離職は有期労働契約の期間が終了した場合などが該当します。
離職票を見るときは、自分がどのような理由で契約を終了したのかを確認しておきましょう。
契約期間と通算契約期間・更新回数を確認する
離職票を確認するときは、今回の契約期間だけでなく、これまでの通算契約期間や更新回数も確認します。
雇用契約書や労働条件通知書などを見ながら、いつからいつまで働いていたのか、過去に何回更新されたのかを整理しましょう。
実際の契約状況と離職票の記載内容を照らし合わせておくと、内容に違いがないか確認しやすくなります。
契約期間満了の離職理由を判断するときの確認ポイント
契約期間が満了して退職した場合、「会社から更新しないと言われたのか、自分から更新を断ったのかで扱いは変わる?」「契約時点で更新しないと決まっていた場合はどうなる?」と迷うことがあります。
ここでは、契約期間満了による離職理由を判断する際に確認したい4つのポイントについて説明します。
契約更新や延長の確約・合意があったか
契約期間満了による離職理由を確認するときは、会社と労働者の間で、契約更新や延長について確約・合意があったかを確認します。
雇用契約書や労働条件通知書、更新に関するやり取りを振り返り、次の契約について事前に合意していたかを整理しましょう。
合意があった場合は、その内容と離職票の記載に違いがないか確認することが大切です。
契約締結時に更新しないことが明示されていたか
契約を結んだ時点で、期間満了後は更新しないことが明示されていたかも確認しておきましょう。
雇用契約書や労働条件通知書などに、更新しない旨が記載されていた場合は、その内容も離職理由を判断する材料になります。
契約終了時だけでなく、契約を結んだときの条件まで振り返ることが大切です。
会社から雇止めの通知を受けていたか
会社から契約を更新しない旨の雇止め通知を受けていた場合は、通知された時期や内容を確認します。
通知書やメールなどが残っていれば、いつ、どのような理由で更新しないと伝えられたのかを整理しましょう。
そのうえで、実際の経緯と離職票に記載された理由が合っているか確認します。
労働者本人が契約更新・延長を希望していたか
労働者本人が契約の更新や延長を希望していたかどうかも、離職理由を確認するうえで大切なポイントです。
更新を希望していた場合は、会社へ意思を伝えた時期や、その後にどのような回答があったのかを振り返ります。
本人の希望と会社の対応を整理し、離職票の記載内容と実際の経緯が一致しているか確認しましょう。
契約期間満了による離職を離職票へ記載するときの注意点
契約期間満了で退職した場合、「離職票のどの項目を確認すればいい?」「契約書に書かれている内容と離職票の記載が違っていても大丈夫?」と迷うことがあります。
ここでは、離職票-2の確認箇所から契約内容との照合、実際の経緯と異なる離職理由を記載しないための注意点まで説明します。
離職票-2の「労働契約期間満了等によるもの」を確認する
離職票を受け取ったら、離職票-2の離職理由欄にある「労働契約期間満了等によるもの」を確認します。
契約期間満了で退職した場合は、該当する項目にチェックが入っているか、具体的な離職理由が実際の経緯と合っているかを見ておきましょう。
記載内容に疑問があれば、契約終了までの経緯を振り返りながら確認することが大切です。
契約書や雇入通知書など契約内容を確認できる書類と整合させる
離職票の内容は、雇用契約書や雇入通知書など、契約内容が分かる書類と照らし合わせて確認します。
契約開始日・終了日や更新に関する条件などを見ながら、離職票に記載された内容と違いがないか確認しましょう。
内容が異なる場合は、実際の契約状況を整理したうえで対応することが大切です。
実際の契約内容や更新経緯と異なる離職理由を記載しない
離職理由は、契約書に記載された内容だけでなく、本人の更新希望や会社の対応など、実際の経緯に沿って記載します。
「契約期間が満了した」という事実だけで判断せず、更新に関するやり取りまで確認することが大切です。
実際の状況と異なる内容にならないよう、事実関係を整理してから記載しましょう。
労働契約期間満了による離職の離職理由は誰が判断するのか
労働契約期間が満了して退職した場合、「離職理由は会社が決めるの?」「会社が記載した離職理由に納得できないときはどうすればいい?」と迷うことがあります。
ここでは、会社と労働者それぞれが行う確認から、離職理由に異議がある場合のハローワークへの申し出、最終的な判断まで順を追って説明します。
会社は契約内容や更新経緯に基づいて離職理由を記載する
会社は、雇用契約書や労働条件通知書などで契約期間を確認し、更新の有無や契約終了までの経緯を踏まえて離職理由を記載します。
契約期間が満了したという事実だけでなく、本人が更新を希望していたか、会社から更新の提示があったかなども整理しておくことが大切です。
労働者は離職票に記載された離職理由を確認する
離職票を受け取ったら、記載されている離職理由が実際の状況と合っているか確認しましょう。
雇用契約書や労働条件通知書などと照らし合わせながら、契約期間や更新の有無、本人の更新希望などに違いがないかを見ることが大切です。
事実と異なる点がある場合は、そのままにせず確認しましょう。
離職理由に異議がある場合はハローワークへ申し出る
離職票の離職理由が実際の契約内容や退職までの経緯と異なる場合は、ハローワークへ異議を申し出ることができます。
雇用契約書や労働条件通知書、更新に関する記録など、実際の状況が分かる書類を用意して事情を伝えましょう。
ハローワークが双方の主張や資料を確認し、離職理由を判断します。
離職票の内容が実際の退職理由と違う場合は、どのように訂正を求めればよいのかも確認しておくと安心です。
▶離職票の離職理由が違うときはどうする?訂正方法とハローワークへの相談方法
最終的な離職理由はハローワークが事実関係を確認して判断する
会社と労働者で離職理由について認識が異なる場合は、ハローワークが双方の説明や関係書類をもとに事実関係を確認します。
契約内容や更新に関するやり取りなどを踏まえたうえで、失業等給付の手続きで用いる最終的な離職理由が判断されます。
まとめ
契約期間満了による離職では、契約が終了したという事実だけでなく、更新の条件や本人の希望、会社の対応なども含めて離職理由が判断されます。
離職票を受け取ったら、雇用契約書や労働条件通知書と照らし合わせ、実際の経緯と記載内容が合っているか確認しましょう。
内容に違いがある場合や納得できない場合は、関係する書類を用意して、早めにハローワークへ相談することが大切です。


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