有給休暇消化中に転職すると雇用保険はどうなる?必要な手続きを解説

目次

はじめに

「有給休暇を消化している途中で転職先の仕事を始めたら、雇用保険はどうなるの?」
「今の会社を退職する前に新しい会社で働き始めても、雇用保険の手続きは問題ない?」と不安になっていませんか。

退職日まで残っている有給休暇を使い切ることになり、出勤はしていないものの現在の会社には在籍している一方で、転職先の入社日が先に決まっていると、どちらの会社で雇用保険に加入するのか分からず迷ってしまいますよね。

この記事では、有給休暇消化中に転職先で働く場合の雇用保険の扱いや、転職前に確認したい手続き、退職日を調整するときの注意点を順を追って説明します。

有給休暇消化中に転職すると雇用保険はどうなる?

退職前に残っている有給休暇を消化しながら転職する場合、「まだ前職に在籍しているのに転職先で働いても大丈夫?」「雇用保険は前職と転職先の両方で加入することになる?」と疑問に感じることがあります。

ここでは、有給休暇消化中の在籍状態と、転職先で働き始めた場合の雇用保険の手続きについて順に説明します。

有給休暇中でも退職日までは前職との雇用関係が続く

有給休暇を取得して出勤していない期間でも、退職日までは前職との雇用関係が続いています。

有給休暇の最終日と退職日が9月30日なら、その日までは前職に在籍しているため、「出勤していないから退職済み」という扱いにはなりません。

有給消化中に出勤していなくても、社会保険がいつまで続くのか気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶有給消化中の社会保険はどうなる?退職日までの保険料や手続きを解説

転職先で働き始めると雇用保険の手続きが必要になる

転職先で雇用保険の加入条件を満たして働き始める場合は、資格取得の手続きが必要です。

前職を退職する前に働き始めると在籍期間が重なるため、前職の資格喪失日と転職先の資格取得日を確認し、雇用保険の手続きをどのように進めるか会社へ確認しておきましょう。

有給休暇消化中に転職する場合の雇用保険手続き

有給休暇を消化しながら転職する場合は、前職の雇用保険がいつまで続き、転職先でいつから加入するのかを確認する必要があります。

ここでは、前職の資格喪失日、転職先の資格取得手続き、双方の日付を確認する方法について順に説明します。

前職の雇用保険資格を退職日に喪失する

前職の雇用保険資格は退職日まで続き、資格喪失日は退職日の翌日になります。

たとえば9月30日が退職日なら、9月30日までは雇用保険の資格があり、10月1日に資格を喪失します。

有給休暇を取得して出勤していない場合も、この扱いは変わりません。

転職先で雇用保険の資格取得手続きをする

転職先で雇用保険の加入条件を満たす場合は、会社が資格取得の手続きを行います。

入社時に雇用保険被保険者番号などを求められたら、前職の雇用保険関係書類を確認して必要な情報を伝えましょう。

雇用保険の資格喪失日と資格取得日を確認する

前職の退職前に転職先で働き始める場合は、前職の資格喪失日と転職先の資格取得日を確認しておきましょう。

在籍期間が重なる場合は、雇用保険の手続きをどのように進めるのか、前職と転職先の担当者へ確認すると安心です。

有給休暇消化中に転職先で働くときの雇用保険手続き

有給休暇を消化している間に転職先で働き始める場合、「前職と転職先の雇用保険に同時に加入することになる?」「入社日が退職日より前なら、どちらの会社に手続きをしてもらえばいい?」と迷うことがあります。

ここでは、雇用保険の二重加入の考え方、有給消化中に働く場合の確認先、退職日と入社日の整理方法について順に説明します。

前職と転職先で雇用保険を二重に加入することはできない

雇用保険は、原則として前職と転職先の2社で同時に加入することはできません。

前職の退職前に転職先で働き始める場合は、前職の退職日と転職先の資格取得日を確認し、重複しないように手続きを進めます。

有給消化中から働く場合は両社の人事担当者に確認する

有給消化中に転職先で働き始める場合は、前職と転職先の人事・労務担当者に退職日と勤務開始日を伝えましょう。

そのうえで、前職の資格喪失日と転職先の資格取得日を確認しておくと、手続きをスムーズに進めやすくなります。

退職日と転職先の入社日を整理して手続きを進める

まずは、前職の退職日と転職先の入社日を確認し、在籍期間が重なっていないか整理します。

転職先の入社日が前職の退職日より前になる場合は、その日付を両社へ伝えたうえで、雇用保険の手続きについて確認しましょう。

転職先で働き始める時期による雇用保険手続きの違い

有給休暇を消化して転職する場合は、転職先で働き始める日がいつなのかによって、雇用保険の確認や手続きが変わります。

ここでは、転職先への入社時期を3つのケースに分けて、それぞれの雇用保険手続きについて順に説明します。

有給休暇消化中は転職先で働かず退職後に入社する場合

有給休暇を消化してから転職先へ入社する場合は、前職の雇用保険資格を喪失したあと、転職先で新たに資格を取得します。

たとえば9月30日が退職日であれば資格喪失日は10月1日となり、同日から転職先で働く場合は、転職先が資格取得の手続きを行います。

有給休暇消化中から転職先で働き始める場合

有給休暇の消化中に転職先で働き始める場合は、前職と転職先の在籍期間が重なるため、雇用保険の手続きについて確認が必要です。

前職の退職日と転職先の勤務開始日を両社の担当者へ伝え、資格喪失日と資格取得日を確認しておきましょう。

有給休暇を消化せず退職後すぐに入社する場合

有給休暇を使わず、退職日の翌日から転職先で働く場合も、前職の資格を喪失したあとに転職先で資格を取得します。

たとえば9月30日に退職して10月1日に入社する場合は、転職先が10月1日から雇用保険の資格取得手続きを行います。

雇用保険の転職手続きで会社に確認すること

有給休暇を消化して転職する場合は、「前職の雇用保険はいつ資格喪失になる?」「転職先ではいつ資格取得の手続きをする?」「退職日と有給休暇の最終日、入社日はどう整理すればいい?」と迷うことがあります。

ここでは、前職と転職先に確認する内容と、退職日・有給休暇の最終日・入社日を整理する方法について順に説明します。

 前職に雇用保険の資格喪失手続きの時期を確認する

前職には、退職日と雇用保険の資格喪失手続きを行う時期を確認します。

たとえば9月30日が退職日なら資格喪失日は10月1日となるため、会社がいつ手続きを行う予定なのか確認しておくと安心です。

転職先に雇用保険の資格取得手続きを確認する

転職先には、入社日と雇用保険の資格取得日を確認します。

入社日と資格取得日が異なる場合は、いつから雇用保険へ加入する扱いになるのか、転職先の担当者へ確認しておきましょう。

退職日・有給休暇の最終日・入社日を確認する

前職の退職日、有給休暇の最終日、転職先の入社日は、それぞれ日付を確認しておきましょう。

転職先の入社日が前職の退職日より前になる場合は、3つの日付を両社へ伝え、雇用保険の資格喪失日と資格取得日を確認しながら手続きを進めます。

退職日と転職先の入社日の間が1日でも空く場合は、健康保険や年金の手続きが必要になることがあります。詳しくはこちらの記事で確認できます。
▶退職日と入社日の間が1日空くとどうなる?社会保険や健康保険・年金の手続きを解説

まとめ

有給休暇を消化している間も、退職日までは前職との雇用関係が続きます。

そのため、退職前に転職先で働き始める場合は、前職と転職先で雇用保険の手続きが重ならないよう注意が必要です。

まずは、前職の退職日、有給休暇の最終日、転職先の入社日を整理してみましょう。

在籍期間が重なる場合は自己判断で進めず、それぞれの会社へ日付を伝え、資格喪失日と資格取得日を確認しておくと安心して転職の手続きを進められます。

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