はじめに
「有給消化中はまだ会社に在籍しているけれど、雇用保険はどうなっているの?」
「退職前の有給を取っている間に転職先で働いたら、失業保険は受け取れる?」と気になっていませんか。
退職日まで出勤せずに有給休暇を使い切ることになり、給与は受け取っているものの、雇用保険の資格がいつまで続くのか、退職後の失業保険に影響するのか分からず迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、有給消化中の雇用保険の扱いから、退職後に失業保険を受ける場合の条件、転職先で働くときの注意点まで、順を追って説明していきます。
有給消化中の雇用保険は退職日までどうなる?
退職前に残っている有給休暇をまとめて取得すると、「有給消化中も雇用保険に加入したままなの?」「有給消化中に受け取る給与にも雇用保険料はかかる?」と疑問に感じることがありますよね。
ここでは、有給消化中の雇用保険の資格がいつまで続くのか、受け取る給与に雇用保険料がかかるのかを順に説明します。
有給消化中も雇用保険の資格は退職日まで続く
有給消化中も会社との雇用関係は続いているため、雇用保険の資格は退職日まで継続します。
たとえば、9月10日が最終出勤日で、9月30日まで有給休暇を取得する場合、出勤していなくても9月30日までは雇用保険の被保険者です。
有給消化中の給与には雇用保険料がかかる
有給消化中に支給される給与も、雇用保険料の計算対象となる賃金に含まれるため、原則として雇用保険料がかかります。
そのため、有給消化中の給与から雇用保険料が差し引かれていても、基本的には問題ありません。
有給消化中に失業保険は受け取れる?
退職前に有給休暇をまとめて消化していると、「まだ会社に在籍しているけれど、失業保険を受け取れるの?」「失業保険の手続きは有給消化中から始められる?」と疑問に感じることがありますよね。
ここでは、有給消化中に失業保険を受け取れるか、退職後の手続きの進め方、受給するための基本条件を順に説明します。
有給消化中は原則として失業保険を受け取れない
有給消化中は会社に在籍しており、退職日までは雇用関係が続くため、原則として失業保険は受け取れません。
たとえば9月10日が最終出勤日でも、9月30日まで有給消化する場合は、9月30日までは失業の状態にはならないためです。
失業保険の手続きは退職後に行う
失業保険の手続きは、退職して会社との雇用関係が終了してから行います。
退職後に離職票などの必要書類をそろえ、住所地を管轄するハローワークで求職申込みと受給手続きを進めます。
退職後に離職票が届かず、失業保険の手続きを始められない場合は、発行時期や会社への確認方法も確認しておきましょう。
▶離職票は退職後いつ届く?届くまでの日数と遅い場合の対処法
退職後に失業保険を受け取るための基本条件
失業保険を受け取るには、就職する意思と能力があり、仕事を探しているものの職業に就いていないことが基本条件です。
また、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要ですが、倒産や解雇などの場合は、離職日以前1年間に通算6か月以上あれば受給できる場合があります。
有給消化中に転職先で働く場合の雇用保険
有給消化中に転職先から「すぐに働いてほしい」と言われると、「今の会社に在籍したまま転職先でも雇用保険に加入できるの?」「入社日と退職日が重なったら手続きはどうなる?」と迷うことがありますよね。
ここでは、在籍中の会社と転職先で雇用保険を同時に加入できるのか、働き始める前に確認すること、必要に応じた退職日の調整について順に説明します。
在籍中の会社と転職先の雇用保険を同時に加入できるのか
有給消化中に転職先で働き始めても、原則として2社の雇用保険に同時加入することはできません。
雇用保険は原則として、主たる賃金を受ける1つの事業所で加入するため、現在の会社と転職先の在籍期間が重なる場合は注意が必要です。
転職先で働き始める前に確認すること
転職先で働き始める前に、現在の会社の退職日と転職先の入社日を確認し、在籍期間が重なっていないか確かめておきましょう。
有給消化中は出勤していなくても在籍しているため、最終出勤日ではなく退職日を基準に確認することが大切です。
必要に応じて退職日を調整する
有給消化期間と転職先の入社日が重なる場合は、現在の会社に退職日を調整できるか確認します。
調整が難しい場合は転職先の入社日を変更するなど、双方の担当者に確認しながら日程を決めると安心です。
有給消化と雇用保険で迷ったときの判断ポイント
有給消化と雇用保険について確認していると、「退職日まで有給を使う場合はどうなる?」「有給消化中に転職先で働くなら何を確認すればいい?」「退職後に失業保険を申請するときは、いつから手続きできる?」と迷うことがありますよね。
ここでは、退職日まで有給を消化する場合、有給消化中に転職先で働く場合、退職後に失業保険を申請する場合に分けて、判断するポイントを順に説明します。
退職日まで有給を消化する場合
退職日まで有給を消化する場合、最終出勤日を過ぎても会社には在籍しているため、雇用保険の資格も退職日まで続きます。
有給消化中に支給される給与には原則として雇用保険料がかかり、9月30日退職であれば資格を失うのは10月1日です。
有給消化中に転職先で働く場合
有給消化中に転職先で働く場合は、現在の会社の退職日と転職先の入社日が重なっていないか確認しましょう。
2社の雇用保険に同時加入することは原則できないため、在籍期間が重なる場合は、必要に応じて退職日や入社日を調整します。
有給消化中に転職先へ入社する場合は、2社の在籍期間が重なることで社会保険がどうなるのかも確認しておくと安心です。
▶有給消化中に転職先へ入社できる?二重在籍と社会保険の注意点
退職後に失業保険を申請する場合
失業保険の手続きは、退職して会社との雇用関係が終了してから行います。
退職後に必要書類をそろえてハローワークで手続きを行い、就職する意思と能力があり、仕事を探していても職業に就いていないなどの受給条件を満たしているか確認します。
まとめ
有給消化中は、最終出勤日を過ぎても退職日までは会社に在籍しているため、雇用保険の資格も続きます。
失業保険の手続きや転職先への入社を考えるときは、最終出勤日ではなく「退職日」を基準に確認しましょう。
特に転職先の入社日と重なる場合は、事前に双方の会社へ確認しておくことが大切です。
退職日と今後の予定を早めに整理しておけば、その後の手続きもスムーズに進めやすくなります。

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